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営業履歴管理

営業履歴機能を使うと、テナントへの提案結果を記号(T・×・△・○・▲・●・◎)で記録し、営業進捗を一元管理できます。

こんな時に使います

  • メール送信後の反応を記録したい
  • テナントの検討状況を可視化したい
  • 営業進捗をチーム内で共有したい
  • 提案成功率を分析してPDCAを回したい

営業履歴記号の意味

INSiTEでは、提案結果を以下の7つの記号で記録します

記号名称意味返答例備考
T提案中メール送信済み、返信待ちまたは情報確認段階「現地確認する」「資料確認して返答する」「FCに提案してみる」「募集区画・条件を知りたい」「一度市場調査する」メール送信直後または「とりあえず見てみる」レベルの返答
×検討不可出店基準を満たさず、検討できない「近隣既存店あり」「検討エリア外」「立地不可」「商圏不足」「過去退店エリアのため検討不可」「敷地(建物)面積不足」「間口狭小」「居抜きのみ検討」「駐車台数不足」「2階検討難」物件の立地・スペックが要件と合わない場合
検討後不可一度検討したが、条件が合わず見送り「希望エリアではあるが交通量・面積・賃料が合わない」「役員会通らなかった」「他社から紹介もらい検討していたが見送った」「近くに競合店が開店予定のため最終見送り」検討の結果、出店基準をクリアできなかった場合
検討可前向きに検討中、具体的な条件提示あり「エリア興味有り」「出店希望エリアに合致しており、検討可」「移転にて検討」「3000円/坪であれば可」「400万円(税別)であれば検討」「複合先の組み合わせ次第では検討可」条件次第で出店可能性がある、具体的な数値条件を提示
申込申し込み意思を示している「他社で申し込んでいる」「申込条件の記載」他社経由の申し込みでも○登録
他決他社経由で成約した「他社で決まった」「他の仲介会社経由で契約済み」自社提案物件が他社経由で契約締結された場合
成約自社経由で契約締結済み(成約済み)自社仲介での成約

営業履歴の記録手順

ステップ1: 提案情報画面を開く

  1. メインメニューから「物件一覧」をクリック
  2. 対象物件の物件No.をクリック
  3. 物件詳細画面で「提案情報」タブをクリック

ステップ2: 営業履歴を記録

  1. 営業履歴を記録したいテナントの行をクリック
  2. 提案ステータス」列のプルダウンをクリック
  3. 適切な記号(×△○▲◎)を選択
  4. 自動的に保存される

ステップ3: メモを追加(任意)

  1. 営業履歴を記録したテナントの行の「メモ」列をクリック
  2. 営業メモを入力(例: 「賃料が高いため、再検討」)
  3. 保存」ボタンをクリック

ステップ4: 地主側グリップ状況の記録(仲介会社経由の物件)

仲介会社経由の物件では、テナント側の検討状況地主側のグリップ状況の両方を管理することが重要です。

地主側グリップ状況の記録方法

営業メモに、地主側の状況を追記します

記録例

【テナント側】△(検討可): 3000円/坪であれば可と回答済
【地主側】△(交渉中): 仲介会社A経由。先方から賃料条件の柔軟性あり。優先的に提案可能

グリップレベルの判断基準

グリップレベル意味具体例
△(交渉中)地主と交渉中、他社も動いている可能性仲介会社経由で情報入手、独占ではない
○(優先権確保)地主から優先的に提案できる関係性「貴社経由を優先的に検討する」と確約済み
◎(独占契約)独占的にリーシングを任されている専任媒介契約締結済み

営業履歴の更新タイミング

メール送信直後: T(提案中)

メールを送信したら、すぐにTを記録します。

記録内容の例

  • 提案ステータス: T
  • メモ: 「2025/11/4 メール送信。11/11にフォローアップ予定」

返信受領時の判断フロー

テナントから返信があった場合、返信内容によって以下のように判断します。

T(提案中)のままにする場合

判断基準: 「とりあえず見てみる」「条件だけ聞いておく」レベルの返答

返答例

  • 「資料確認して返答する」
  • 「一度市場調査する」
  • 「募集区画・条件を知りたい」
  • 「現地確認する」
  • 「FCに提案してみる」
  • 「他社から先に紹介を受けている(検討可否について確認する)」

記録内容の例

  • 提案ステータス: T
  • メモ: 「一度市場調査する。募集区画、条件知りたいとのこと」

×(検討不可)にする場合

判断基準: 物件の基本スペック(立地・面積・間口等)が要件と合わない

返答例

  • 「近隣既存店あり」
  • 「検討エリア外」
  • 「立地不可」
  • 「商圏不足」
  • 「敷地(建物)面積不足」
  • 「間口狭小」
  • 「居抜きのみ検討」(新築物件の場合)
  • 「駐車台数不足」

記録内容の例

  • 提案ステータス: ×
  • メモ: 「近隣既存店あり(〇〇店から500m)のため検討不可」

▲(検討後不可)にする場合

判断基準: 一度検討したが、詳細条件(賃料・交通量等)が合わず見送り

返答例

  • 「希望エリアではあるが交通量・面積・賃料が合わない」
  • 「役員会通らなかった」
  • 「他社から紹介もらい検討していたが見送った」

記録内容の例

  • 提案ステータス: ▲
  • メモ: 「希望エリアだが賃料が予算オーバー(上限25万円/月、提示額30万円/月)」

△(検討可)にする場合

判断基準: 前向きに検討中、具体的な数値条件や前向き姿勢の明示

返答例

  • 「エリア興味有り」
  • 「出店希望エリアに合致しており、検討可」
  • 「移転にて検討」
  • 「3000円/坪であれば可」
  • 「400万円(税別)であれば検討」
  • 「複合先の組み合わせ次第では検討可」(複合物件の場合)

記録内容の例

  • 提案ステータス: △
  • メモ: 「3000円/坪であれば可と回答済」

○(申込)にする場合

判断基準: 申し込み意思を示している

返答例

  • 「他社で申し込んでいる」
  • 「申込条件の記載」

記録内容の例

  • 提案ステータス: ○
  • メモ: 「他社経由で申込中(〇〇不動産)」

◎(成約)にする場合

判断基準: 契約締結済み

記録内容の例(基本)

  • 提案ステータス: ◎
  • メモ: 「2025/11/25 契約締結。2025/12/15 開店予定」

記録内容の例(詳細)

成約時には、以下の情報を営業メモに記録することをおすすめします

【成約日】2025/11/25
【開店予定日】2025/12/15
【テナント】コンビニエンスストアA
【契約形態】定期借地契約
【契約期間】20年
【賃料条件】月額○万円(税別)、坪単価○○円
【敷金】賃料6ヶ月分
【仲介形態】自社単独仲介 / 仲介会社Bとの共同仲介
【備考】手付契約済み。2025/12/1より内装工事開始予定

●(他決)にする場合

判断基準 他社経由で成約した

返答例

  • 「他社で決まった」
  • 「他の仲介会社経由で契約済み」
  • 「既に他社経由で申込・契約済みのため見送り」

記録内容の例

  • 提案ステータス: ●
  • メモ: 「2025/11/25 他社経由で成約(〇〇不動産)」

物件ステータスの更新(重要)

他決(●)を記録した後は、物件ステータスを×(ボツ)に変更してください

  1. 提案情報タブで他のテナントへの提案状況を確認

    • T・△・○のテナントが残っている場合 → 物件ステータスは変更せず、すべての提案が完了するまで待つ
    • すべて×・▲・●の場合 → 次のステップへ進む
  2. 物件詳細画面を開く

  3. 物件基本情報の「物件ステータス」を×(ボツ)に変更

  4. 備考欄に他決情報を記録

    • 例: 「2025/11/25 他社経由で成約(〇〇不動産・テナントA)」
  5. 「保存」ボタンをクリック

営業履歴の一覧表示

営業履歴一覧画面を開く

  1. メインメニューから「営業履歴一覧」をクリック
  2. 営業履歴一覧が表示される

営業履歴の内容

項目説明
物件名提案した物件の名称
テナント名提案先のテナント名称
提案ステータス営業履歴記号(T×△○▲●◎)
最終更新日最後に営業履歴を更新した日付
担当者営業担当者名
メモ営業メモ

営業履歴によるフィルタ機能

ステータスでの絞り込み

  1. 営業履歴一覧画面で「ステータス絞り込み」ボタンをクリック
  2. 絞り込みたいステータスを選択(例: ○と▲のみ表示)
  3. 絞り込み実行」ボタンをクリック

期間での絞り込み

  1. 営業履歴一覧画面で「期間絞り込み」ボタンをクリック
  2. 開始日と終了日を入力
  3. 絞り込み実行」ボタンをクリック

担当者での絞り込み

  1. 営業履歴一覧画面で「担当者絞り込み」ボタンをクリック
  2. 絞り込みたい担当者を選択
  3. 絞り込み実行」ボタンをクリック

営業履歴による背景色の変化

提案情報画面では、営業履歴記号によって行の背景色が変化します

記号背景色意味フォローアップ優先度
T薄い黄色提案中(返信待ち)中(1週間後にフォローアップ)
薄い緑色検討可(前向き)高(積極的にフォローアップ)
濃い緑色申込意思あり最高(最優先でフォローアップ)
通常色検討後不可低(次回別物件で再提案を検討)
×通常色検討不可低(条件が大きく変わらない限り再提案不要)
グレー他決(他社経由成約)なし(他社成約済み)
濃い青色成約(自社経由)なし(成約済み)

営業履歴の統計グラフ

統計グラフの表示

  1. メインメニューから「営業履歴統計」をクリック
  2. 営業履歴の統計グラフが表示される

統計グラフの種類

グラフ説明
ステータス別件数T×△○▲●◎それぞれの件数を円グラフで表示
月別推移月ごとの提案件数と成約件数(◎+●)を折れ線グラフで表示
担当者別成約率担当者ごとの提案件数と成約率(自社成約率・全体成約率)を棒グラフで表示

PDCAサイクルの回し方

Plan(計画)

  1. 営業履歴統計で成約率を確認
  2. 成約率が高い物件・テナントの特徴を分析
  3. 次月の営業目標を設定

Do(実行)

  1. マッチング検索で提案候補を抽出
  2. メール送信で提案を実施
  3. 営業履歴を記録

Check(評価)

  1. 営業履歴一覧で進捗を確認
  2. ×(検討不可)が多いテナントを分析(物件選定のミスマッチ)
  3. △(検討可)や○(申込)が多いテナントを分析(なぜ前向きなのか)
  4. T(提案中)が長期間続くテナントを分析(フォローアップのタイミング)

Action(改善)

  1. 提案内容を改善(メール文面、物件選定)
  2. フォローアップタイミングを調整
  3. 次回の提案に活かす

統計データの具体的な活用方法

ステータス別の理想的な比率

ステータス理想的な比率解釈
T(提案中)30-40%提案中の案件が適切に管理されている
△(検討可)10-20%有望な案件が一定数ある
○(申込)5-10%申込意思のある案件が確保されている
◎(成約)2-3%自社経由で成約に至る案件が継続的に発生している
●(他決)1-2%他社経由で成約(競合に負けたケース)
▲(検討後不可)10-20%一度は検討されたが条件が合わなかった
×(検討不可)20-30%ミスマッチな提案も一定数ある(完全に0は現実的でない)

FAQ

Q: 営業履歴を間違えて入力した

A: 提案情報画面で、再度正しい記号を選択してください。上書き保存されます。

Q: 営業履歴を削除したい

A: 営業履歴の削除はできません。提案候補自体を削除すると、営業履歴も消えます。

Q: 営業履歴の統計を出力したい

A: 営業履歴統計画面で「CSV出力」ボタンをクリックしてください。Excelで開いて分析できます。

Q: 営業履歴の変更履歴を確認したい

A: 現在、営業履歴の変更履歴機能はありません。メモ欄に変更内容を記録することをおすすめします。

Q: 地主側グリップ状況は必ず記録する必要がありますか?

A: 仲介会社経由の物件の場合は、グリップ状況を記録することを強く推奨します。テナント側が○(申込)でも、地主側のグリップがない場合、他社経由で成約するリスクが高いためです。自社管理物件の場合は、グリップ状況の記録は不要です。

Q: テナント側と地主側でステータスが異なる場合、どちらを優先しますか?

A: INSiTEの提案ステータスはテナント側の検討状況を記録するため、テナント側のステータスを優先してください。地主側のグリップ状況は営業メモに記録します。例

  • 提案ステータス: ○(申込)← テナント側の状況
  • メモ: 「【テナント側】○(申込)/ 【地主側】△(交渉中): 仲介会社A経由」

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